« 2015年10月 | メイン | 2016年01月 »

2015年12月 アーカイブ

2015年12月19日

爆買いの抑制? - 銀聯カード(ぎんれん)に限度額190万円

まず、基本的な情報として中国人は年間に5万ドル(日本円で600万円ほど)までしか換金できません。
しかし、連日のニュースで「爆買い」が話題になる背景として「銀聯カード」というものが存在します。
このカード口座は人民元を入金しておくことで、海外でも直接自分の口座にアクセスし、現地のお金で
出金することができます。日本でもセブン銀行や三菱東京UFJ銀行などで、とても低い手数料で取り出す
ことができる為、多くの中国人が使用しています。

※クレジットカードの場合、一度USドルに変換し口座に預金を入れ与信がある状態にした上で、使用する
お金のレートで換算します。このため、人民元→USドル→日本円と無駄な手数料がかかります。

銀聯カードには実質的な制限がなかった事から、爆買いを支えるツールとなっていました。また、一方では
日本で中国人相手に個人売買をしている人達(多くが日本在住の中国人)は、お金の受取口座として銀聯
カードの口座を指定していました。これはWeChatというSNS上でも送金手続きができるので、とても便利
でした。月の売上が1,000万円あるような人達もいると思いますので、彼らはその大金を銀聯カードの口座
から僅かな手数料で取り出し、日本円へと換算するのです。それも当然、年間190万円に制限される事にな
りますので、大きな影響が出るものと見られます。

関連@銀聯、国外での現金引き出し制限強化 (日本経済新聞)
関連@中国人“爆買い”にブレーキ? 大人気のカードに引き出し制限、幹部の資金流出を牽制か(産経ニュース)

中国国家外貨管理局は1日までに、約6億人に普及しているという中国の「銀聯カード」を使って海外で
外貨を引き出す際の上限額を、来年1月1日から1枚当たり1年間で最高10万元(約190万円)まで
とする規制を設けることを決めた。現在は1日1万元(約19万円)まで引き出しや決済が可能だが、こ
れに年間の上限を追加する。海外を訪れる中国人観光客の“爆買い”を支えてきたカードだけに、影響がじ
わりと広がりそうだ。


※現金引き出しに制限が設けられるようで、お店での買い物(ラオックスなど)に
制限はかからないもようです。


20160324追記
台湾のキャッシュカード、日本の一部コンビニで現金引き出しが可能に | 経済 |(中央社フォーカス台湾)


台湾の銀行が発行する約4800万枚のキャッシュカードにより、日本のコンビニエンスストア
「サークルK」に設置された約4000台の現金自動預払機(ATM)で日本円を引き出せるよう
になる。

日本円を引き出す際のレートは台湾銀行と同じで、国際クレジットカードに比べて手数料が
50%以上安いという。また、キャッシュカードを使って特約店で買い物をした場合、2%の
キャッシュバックを受けられる。
こちらは、台湾と言うこともあって上限は定められていないのでしょうか。

2015年12月31日

理想の幸福度 - 潜在的な価値観を見つける市場調査

国内総生産(GDP)というのは経済の規模を示す指標として、よく使われておりニュースで
目にする人も多いと思います。これは、数字が拡大傾向にあるからと言って必ずしも人々を
幸福に導くというものではありません。戦争・自然災害や環境破壊が発生した途端に上昇す
る数値でもあるのです。

関連@国内総生産に関する記事一覧(当サイト内)

では「幸福」はどういった指標で計られるのか?
 ・GPI(Genuine Progress Indicator)真の進歩指標
 ・GNH(Gross National Happiness)国民総幸福量
今までは、これらの数値が使われてきました。
しかしながら、「幸福」の価値観は国や地域、世代によって異なり、求める品質も違う事を
念頭に置き、数字を見なければいけませんでした。例えば「日本は幸福に対する指標が低い」
から「幸福ではない」と指摘する人達もいますが、一方では「現状の上下水道・電気などの
インフラには満足せず、もっと高品質なものを求める国民性」として読み解けば、さらに上
の幸福を求めて追求段階にあるとも言えます。表裏一体なのです。ゆえに日本は、これだけ
の技術立国であり経済大国であるのです。諸外国では日本ほどの高品質なインフラは手に入
りませんので、それだけでも相対的には幸福なんでしょうが…。

そこで高橋義明さんという方が「理想の幸福度」というのを提唱し、画期的な手法を考え出しました。
東日本大震災直後の若年層の生活行動及び幸福度に対する影響(内閣府)P.26

第2回の調査でのみ、理想の幸福状態(「不幸せだけを感じている状態を0点、幸せと不幸せが
半々くらいを5点、幸せだけを感じている状態を10点とした場合、あなたにとって最も理想的
な状態はどの状態ですか」)、ならびに将来の幸福感予測(「今から1年後、現在と比べてどの
程度幸せを感じていると思いますか。現在と同じであれば0、今より幸せであると思われる場合
にはその程度に応じて+1~+5まで、今より不幸せになっていると思われる場合はその程度に
応じて-1~-5まで回答してください」)にも回答を求めた。

この手法によると協調「自分が考える理想の幸福」のうち「現状の幸福」を計ることができるので、
幸福の満足度を明らかにすることができます。

日本人の回答傾向としては「現状÷理想」は低いのでしょう。
以下の資料を参照ください。

日本文化における幸福と将来展望(連合総研レポート)

◆単なる平均値比較は方向性を見誤る
 日本は同レベルの経済的水準を持つ先進各国と比較すると、一貫して主観的な幸福感が
低いことが数多くの研究により指摘されている。このようなことから多くの社会科学ある
いは政策に関わる議論において、日本がなぜ「幸せでない」のかが注目される。これらの論
点には正しいものも含まれるが、その一方で、幸せとは何か、その文化的意味を考慮するこ
となしに単なる比較から結論を導くことに含まれる誤りには注意すべきである。本当の意
味で人々の幸福感判断が持つ意味を調べるためには、その背後にある幸福感の意味(これ
を我々は「文化的幸福観」と呼んでいる)を理解する必要がある。
 実際、調査を行ってみると、「10点満点のうち7点ぐらいの幸福」を理想的だと答える
人が日本には多い。10点満点が最高だと考えないところが、日本的な幸福のあり方を示し
ている。幸福度の最適状態に文化差があるとすれば、平均値の国際比較は参照点としては
非常に重要であるが、それにより目標を見誤るべきではない。

幸福調査に限らず、市場調査のアンケート回答を求める時は、こうした潜在的な価値観を
考慮する事で新たな発見が生まれるのではないかと考えます。

例)
 ・この製品の満足度を5段階で答えて下さい。
     ↓
 ・この製品のあるべき満足度と今の満足度をそれぞれ5段階で答えて下さい


2015年、年末大晦日にこんな記事を投稿致します。
来年もよろしくお願い致します。

関連@幸福に関する記事一覧(当サイト内)
★このブログには関連記事が複数あるので、右の検索ボックスに関連ワードに入力して関係する
記事をお読みください。

真の幸福度指数、真の幸福、幸福度の測定、幸福指数

About 2015年12月

2015年12月にブログ「SHOFOO.WEBLOG@*+」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2015年10月です。

次のアーカイブは2016年01月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。