スーパーカブは東南アジアを中心に進化に進化を重ね、電子制御のPGM-FIを搭載するまでに
作り込まれましたが、一方で日本のカブはガラパゴス化してるかのような変化の乏しい改良でした。
しかし、この度スーパーカブが電動化するという衝撃的なニュースが発表されました。
スーパーカブ発祥の地である日本におけるスーパーカブの存在感がいっそう高まった瞬間ではないでしょうか。
これで、エンジンをベースに進化を遂げる海外のスーパーカブと、
モーターをベースに進化を遂げる日本のスーパーカブというのが明確になりました。
(国内カブのエンジン車種も、その実用性から当分は生産を継続はすると思いますが、携帯電話や
ノートパソコンの歴史を振り返ってもわかるように、案外早い時期に電動に置き換わってしまうのが
世の中の流れかもしれません…。)
郵便事業に使われる移動ツールとして、電動バイクを開発するようなことは以前にも記事になって
いましたが、そのバイクをあえて「カブ」シリーズとして世に出すことに、ホンダの決心が込められた
インパクトのあるニュースです。
電動カブ発進 ホンダが開発へ(読売新聞)
〜
開発に着手する電気カブは、四輪の電気自動車と同様に電池とモーターで駆動する。
電池は大容量で小型・軽量化しやすいリチウムイオン電池を採用する方向だ。家庭で
充電できる長所は残しながら、新型電池の採用で走行距離を大幅に伸ばす。ホンダで
は「過去のノウハウがある」(幹部)と実用化に自信をみている。
〜
ホンダ 株主通信 No.138によると、カブシリーズは以下のように定義されています。
排気量49cc〜125cc、4ストローク単気筒エンジン、
エンジン型式、フレーム(低床バックボーン)、
外装(レッグシールド)、14インチ以上のタイヤ
などの条件を満たすバイク
この条件を満たすものが、いわゆる既存のカブシリーズと言えますが、
電動カブを定義付ける要素は何なのかが気になるところです。
エンジンがモーターに置き換わることで、カブ独特のエンジン音や振動、変速行為など
をどう再現するのか、それとも新しい「電動カブ」としての機能と特徴を搭載するのか、
カブ好きとして一番興味のある部分です。
どの部分で他社と差別化を図るのか、またカブらしさを残すのかを誤ると二輪分野に新
規参入する家電メーカーに対抗できないツールになってしまいます。
以下、根拠なき勝手な予想一覧
・車両価格は、数が出るので30万円前後かそれ以下になる
・限りなくエンジン仕様のカブに似せた操作感、もちろんアンダーボーンフレーム
・グリップヒーターや風防も標準アクセサリーで用意される
・タイヤ径は今と同じ17インチ(14インチ)
→チューブ式
→モーターのインホイール化(ダイレクトドライブ化)になると、既存部品の流用は不可、
カブらしさが減り電動アシスト自転車との競合に陥る
・150km/充電〜250km/充電くらいは走る
・自動遠心クラッチと変速は残す、もしくはモーター直結で仮想シフト機構を物理的なペダルで設ける
→ウィリーができたら、電子制御とはいえ操作の主体は人間ということになる
→オイル交換を要する
・変速機構等があると、モーターの利点が活かされず無駄な機構が増える
→思いきってシンプル化してしまう
→ここに、どうカブらしさを残すか、表現するか
・回生機能でエンジンブレーキを再現、重荷を積んでの下り坂に適した制動を維持する
→グリップ開度により、回生ブレーキ・ニュートラル・定速・加速の4種類を使い分ける
→タイカブのようにシフトランプが表示される
→お店に持って行くと季節に応じて雪上仕様に改修できる
・無音は危険なのでカブのようなエンジン音が、モーターの回転に応じてスピーカーから発せられる
→マフラーを再現したものにスピーカーが収められる
→キーをオンにしてボタンを押すと、エンジンのアイドリング音のようなものが始まる
・キーはワイヤレス化で盗難防止
・各種ランプの球は同じ口でもLED化
・PGM-FIみたいに傾けすぎると自動停止する安全機構
・USB端子が付いて業務データやタコグラフが記録可能
・実は水底のオフロードも走れちゃう
関連@A.P. Honda - タイカブ wave125i スーパーカブ/バイクindex(当サイト内)
└──wave125iの総インデックスページ。
関連@リチウムイオン電池の威力に関する記事一覧(当サイト内)
関連@日立化成工業株式会社:リチウムイオン電池用負極材
カーボンナノ(微細炭素繊維)を利用したリチウムイオン電池など。
--------------------------------------------------------------------------
関連@「ホンダCUV ES」(シーユーヴィ イーエス)(ホンダ、公式)
関連@「「電動カブ」実用化 ホンダが5年内」ビジネス‐メーカーニュース:イザ!
関連@FujiSankei Business i. 総合/「電動カブ」実用化 ホンダが5年内
〜
ホンダは独自開発の電気スクーター「ホンダCUV ES」を1994年3月から200台限定で
国内の官公庁や自治体などに販売した実績をもつ。
この電気スクーターは充電装置を内蔵し、家庭用の100ボルト電源から充電できる手軽さも持ち
合わせ、1回につき8時間の充電で61キロメートルの走行が可能だった。これらを通じて培ったノ
ウハウを生かせば、実用的なカブEV版の実現可能性は高いとの判断だ。
〜
郵便事業会社は仏郵政公社ラ・ポストと提携し、EV利用の共同研究を進める方針を表明するなど、
エコカーへの関心は高い。急速充電装置の整備などインフラ面の課題は残るが、EV導入機運は四輪
車に続いて二輪車市場でも中長期的に高まりそうだ。
〜
意外にも、10年以上前にガソリン換算で1L分くらいの走行が可能なカブESを生産していたようです。
カブ好きは落胆しそうなデザインですが…。ぐ…、、85万…。電池がニッカドだったということなので、
その後の技術革新でニッケル水素で2倍、リチウムイオンでニッケル水素の2倍となり、最初のニッカドに
比べれば単純換算で4倍以上のエネルギーを蓄えられますので、今のリチウムイオン技術で可能なのは、
240km/充電以上ということになりますか。どうやら、数年使っても200km/充電を維持できる電池はホンダも
実用化が近いと予測したのか、電動カブへの期待が膨らみます。(※これはカブではありません)
関連@ホンダ、自転車用の新型電動アシストユニットとバッテリー交換の 新システムを開発(ホンダ、公式、1999年)
関連@ホンダの原付電動二輪車「より気軽に」 …商品化へ | Response.(2004年のニュース)
〜
電源にはニッケル水素電池(360Wh)をアルミフレームに内蔵することで、放熱性能と
電池寿命の向上を考慮している。また走行モーターと、充電・放電・走行機能の集中制
御を行うコントローラーとを一体化し、リアスイングアーム内に搭載したモジュール構
造を採用している。
〜
開発担当者は「15−16万円くらいの価格帯に近づいてきた」と、コスト面でも市場投入
できるレベルになったと説明している。近い将来に商品化される見通し。
〜
これは、スズキのチョイノリに似た小さなバイクです。
2004年時点の発表で、他の原付に対抗し得る価格帯に落ちて来ています。
---
080909追記
関連@ホンダのベトナム二輪第2工場 3年以内にスクーター特化 販売店網も拡充
〜
第2工場で生産するモデルの約7割がスクータータイプ。残りは主にホンダの
ロングセラーバイク「スーパーカブ」をベースとする排気量125ccのカブタ
イプ。この比率を市場動向を見極めたうえで見直し、「スクーターの拠点にする」
(ホンダベトナム幹部)。
〜
---
080911追記
関連@家庭電源で充電OK、ホンダが11年にも電動二輪車 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ホンダは11日、家庭用電源で充電できる小型電動二輪車を、2011年にも発売
する方針を明らかにした。
大きさなどは排気量50ccのガソリン原付き車とほぼ同じで、リチウムイオン電
池を搭載し、1回の充電で約50キロ・メートル走行できる。当初は官庁や企業向け
だが、個人向けの販売も検討する。
〜
関連@
Business Media 誠:ホンダ、「2011年に電動二輪車を発売」の報道を否定
関連@
ホンダが電動二輪車、2011年にも投入 環境車の市場開拓
どうなんでしょう。日経の記事では「ホンダとヤマハは〜30km-100km〜」と書いてあります。
---
080929追記
ホンダ:ハイブリッド二輪車販売へ 2010年代半ばにも - 毎日jp(毎日新聞)
ホンダは、2010年代半ばにも、ハイブリッドの二輪車を販売する方針を
明らかにした。実現すれば業界初となる。また小型の電動二輪車を11年にも
発売する方針だ。四輪車で培ったハイブリッドや電池技術を二輪車にも応用し、
ガソリン高や地球温暖化に対応する狙い。
〜
ホンダがバイクのハイブリッドを出すようです。
---
081002
電動アシスト自転車のパワーが2倍まで引き上げされる発表がありました。
関連@電動アシスト自転車に関する記事一覧(当サイト内)
関連@リチウムイオンに関する記事一覧(当サイト内)
// カブの定義 スーパーカブEV